タブーを知らないせいでトラブルに
しばらく前のことですが、台湾でベトナム人の女性が台湾のタブーを知らなかったがゆえに起きた騒動がありました。
台湾では靴を贈ると去られると言われているため、贈るのを避けるのですがこのベトナム人の女性はそれを知らなかったようです。
恋人と一緒にいた時に見かけた靴に一目惚れし、恋人に買ってくれるようにせがんだのですが恋人の台湾人男性はそのタブーのためにこれを拒否しました。
台湾では靴をプレゼントしてはいけないから、と話す恋人にこのベトナム人女性が食い下がり、ついには発車しようとする車のボンネットに飛び乗って大騒ぎするというトラブルに発展してしまいました。
ここまでのトラブルになることは珍しいとしても、違う国に生まれ育った同士が恋人となってお付き合いをしていく上では、文化や習慣の違いのせいで喧嘩になったりすれ違いが続いてしまったり、ということも多いでしょう。
これを解消するには、お互いがお互いの国の文化や習慣について学ぶ姿勢が大切だと言えます。
お互いの違いを尊重し歩み寄る姿勢
恋人同士であれば、好きな気持ちがあるのである程度のことには我慢ができることもありますが、これが知人や友人、取引先などだったらどうでしょうか。
時と場合によってはたった一度のことでも許せず、そのまま縁が切れたり商談もダメになったりという事態にまで発展してしまいかねません。
そもそも、違う国で生まれ育ったのですから考え方も習慣も違っていて当たり前なのですが、私達はそのことに意識が及ばないことも多いです。
まずは相手のことを知ろうという姿勢が重要ですし、知ったのであれば今度は自分の常識とそれがずれていたとしても、それが相手にとっては常識なのだということを理解し、尊重するべきなのです。
また、自分が外国人から常識外れなことをされた場合に、日本ではそれは失礼なことであったり常識のない行動である、ということをきちんと説明することも大事です。
知らない状態でやったことは、悪気がないことの方が多いのです。
もしかしたら、相手はこちらのことを思って喜ばせようとしてやったことなのかもしれません。
実はお互いがお互いのことを尊重しているのに、文化の違いでそれが伝わらず揉めてしまう、というのはとても残念なことです。
日本ではあまり宗教に熱心な人はいませんが、海外では敬虔なカトリック教徒であったり熱心な仏教徒であったりと、宗教を信仰している人も多くいます。
そういった場合には宗教による考え方の違いも出てきます。
海外の人と接する時には、これらのことを忘れないようにし、お互いがお互いを尊重して理解しようと歩み寄り、知ろうという努力をしていくことが大切なのではないでしょうか。
それを忘れないようにすれば、このベトナム人女性と台湾人男性のようなトラブルの多くは避けられるはずです。