スペイン人にはタブーな贈り物
誰かに贈り物をする時には、何を贈ったらいいのか頭を悩ませるものです。
送る相手が日本人でもプレゼントの選択はなかなか難しいものですが、スペインの方に贈り物をしなければならない時にはタブーをよく踏まえた上でアイテムを選ぶ必要があります。
スペインは贈り物に関してのタブーが比較的少ない国ですが、「黄色」は不吉な色とされていますから、食器にしても身に付けるものにしても黄色のアイテムは避けるようにしなければなりません。
特にビジネスの場では黄色は悪運をもたらすとされていますから、絶対に選ばないようにしたいものです。
また、ハサミやナイフなどの刃物も「縁を切る」ことを連想しますので、贈り物としては不適切です。
ビジネスの贈り物からは外れますが、スペインでは入院している人に花束を持っていく人はいません。
ですから、ビジネスの相手が怪我などで入院している時には花束を持って行くのはやめるようにしたいものです。
入院見舞いにはフルーツなどがおすすめです。
スペイン人におすすめのプレゼント
では、どんなプレゼントがスペイン人に喜ばれるのでしょうか。
基本的には、スペインでは売られていない日本のブランド製品がおすすめです。
例えばキティちゃんのグッズはスペインでもポピュラーであちこちで売られていますから、わざわざプレゼントする意味がありません。
できれば和風のデザインのもの、あるいは漆やシルクなど日本ならではの素材を使ったアイテムを贈れば喜んでくれます。
スペインはコーヒーが好きな人も多く、喫茶店でも家庭でも普段は耐熱ガラス製のコーヒーカップを使用しています。
ですから、清水焼のマグカップなどをプレゼントすれば喜んでくれるのではないでしょうか。
備前焼などの渋い焼き物も、スペインでは大変人気があります。
スペインでは瀬戸物に関してはあまり繊細な色や柄の物が売っていないので、日本風の文様の飾り皿などをプレゼントするのも気が利いています。
スペイン人が本国に帰るので職場でお見送りをするような場合には、瀬戸物ではなくて西陣織の織り皿などもおすすめです。
500年以上の歴史を持つ西陣織とガラスの特殊加工が程よく融合した織り皿は、朝食のパンを盛り付けるのにも最適です。
日本ならではの自然素材を使った手織りのストールなどもスペインでは珍しいので、贈る相手が女性であれば喜んでくれること請け合いです。
インディゴはスペインでは虫除けとして使用されていた時代があり親しみを持ちやすいので、「インディゴ気仙沼」の手染めストールならプレゼントとしてはぴったりです。
UVカット効果もあるので、日差しの強いスペインではおすすめのアイテムということができるでしょう。