実践ギフトマナー講座

イギリス人へのプレゼント

イギリスの贈り物文化について

イギリス人の友だちにプレゼントをしたい時や、職場でお世話になっているイギリス人に何か贈り物をしたい時には、いったい何を贈ったらいいのか迷ってしまうものです。
日本にはプレゼントに関して様々なマナーやタブーがありますが、イギリスにはイギリスの習慣があるからです。
イギリスの贈り物文化についての概要を踏まえた上で、失礼のないような贈り物をしたいものです。

まず知っておきたいのは、イギリス人はビジネス関係の人には贈り物をする習慣はないということです。
日本であればバレンタインデーの時に職場の人へチョコレートをプレゼントする人も少なくありませんが、イギリスではこういう習慣はありません。

また出張後にお土産を買っていくのが日本では珍しくありませんが、イギリスでは職場の人へお土産を買っていくことはまずありません。
とはいっても、イギリスでも何か一つ仕事が片付いた時に記念として贈り物をすることはあるので、一緒の職場で働いているイギリス人が帰国する際にはプレゼントをしてもかまわないでしょう。

イギリス人にプレゼントをする時は

イギリス人に何かプレゼントする時は、必ずカードを添えるようにしたいものです。
イギリスでは、バースデーはもちろんのことクリスマスや何かのイベントで贈り物をする時には必ずメッセージカードを添える文化があるからです。
英語は下手でもいいので、一言メッセージを添えれば絶対に喜んでくれるはずです。

プレゼントとしておすすめなのは「カップ&ソーサー」です。
イギリス人は紅茶を飲むのを習慣にしている人が多く、そういう人の場合一日に数回は紅茶を飲みますからカップ&ソーサーはいくつあってもいいものです。
和風なデザインのものであれば、日本の思い出としても喜ばれます。

贈る相手がイギリス人の女性の場合、コスメなどもおすすめです。
香水や口紅となるとそれぞれ好みがありますが、ハンドクリームならいくつあってもいいので可愛いパッケージのものを選ぶといいでしょう。

イギリス人に贈ってはいけないアイテム

日本と同じようにイギリス人にも贈ってはいけないタブーのアイテムがあります。

その一つが百合の花です。
イギリスでは百合の花は「死」を意味しているため、プレゼントとしては縁起が悪いとされています。
これと同様に、赤と白を組み合わせたカーネーションの花束も贈り物としてはタブーです。

イギリス人は花言葉を非常に重要視する国民性なので、花束を贈る時には気をつけなければいけません。
例えば赤いバラの花は、イギリスでは愛を告白する時に贈るのが習慣なので、勘違いや誤解の元にもなりかねません。

この他に会社のロゴが入ったアイテムも好まれません。
会社の宣伝と思われてしまいますので、プレゼントしないように気をつけましょう。