実践ギフトマナー講座

引っ越し内祝いのマナー

引っ越し内祝いで気をつけたいこと

新居に引っ越した際にお祝いをいただいたら、お返しとして内祝いを贈ります。
この時、気をつけたいことがいくつかあります。
そもそも本来の引っ越し内祝いとは、お祝いをいただいた方に贈るお返しのことではなく、新居をお披露目するという意味合いがありました。
親しい人や親戚などを新居に招いてお披露目し、食事やお酒などを振る舞うことを内祝いと言っていたのです。
引っ越しから1、2ヶ月くらいの時期、新居の内外がよく見えるよう日中にご招待し、いただいた引っ越し祝いを見える場所に飾っておくと先方に喜んでいただけます。
内祝いには本来このような背景があり、またお返しという言葉はもらったから返すのだという印象を与えてしまいかねない言葉でもありますので、メッセージカードを添える場合などにはお返しという言葉を使わないようにします。
なお、お披露目にご招待した方には改めて内祝いを贈る必要はないですが、お土産としてちょっとしたお菓子やタオルなどを渡す場合もあります。
ただし、ご招待した方の仲でも高額なお祝いをくださった方、遠方で来れなかった方へはお返しを贈るようにします。
金額の目安は他の内祝いと同じように、いただいたお祝いの3割から半額程度です。
お祝いをいただいた時に品物の内容、先方のお名前や住所などを控えておくと、内祝いを贈ろうとした時に混乱しません。
水引は紅白か金銀の蝶結びを使い、のし書きは水引の上に新築内祝や内祝とし、水引の下に送り主の姓を書きます。
2世帯住宅などで苗字が複数ある場合は連名にし、親の苗字を右側に書くようにします。

引っ越し内祝いとして贈る品

引っ越し内祝いの場合は、建物に由来してグラスやカップなどの何かを入れる容器を贈るのが主流です。
他にも火に強いものとしてお鍋を贈るという人もいます。
もちろん、定番のタオルや洗剤、石けんなども喜んでいただけますし、先方に好きな物を選んでいただけるカタログギフトもオススメです。
引っ越した後はしばらく慌ただしいものですので、ちょっとした空き時間などを利用してお贈りする品物を考えることができるネットショップが便利です。
新築内祝い・引っ越し祝いのお返し|シャディの新築内祝い
こちらのサイトでは、引っ越し祝いに焦点をあてて色々なギフトを紹介しているので選びやすいです。

内祝いではありませんが、引っ越し当日にお手伝いしてくれた方へのお礼も忘れないようにしましょう。
引っ越し作業を始める前か荷物を降ろした後でお礼をお渡しします。
親戚や友人などに現金や商品券をお渡しする場合は、3000円から5000円を目安にします。
現金、商品券でお渡しすることに抵抗があるような場合などは、食事をご馳走するのも良いです。
引越し業者の方にお礼をする場合は、現金で3000円くらいを寸志としてお渡しし、必ず皆さんで、という言葉を添えるようにします。