実践ギフトマナー講座

桃の花言葉

桃の花言葉は「チャーミング」

花にはそれぞれ、花言葉があります。
花言葉はもともと、古くは平安時代にまで遡るほど日本の歴史と密接な関係があります。
桃の花の花言葉は、チャーミングとか気立ての良さ、天下無敵など女性にちなんだ言葉が多く突けられています。

桃という漢字に使われている「兆」という部位は、一兆などの言葉にも使われているように「多い」という意味があります。
そこに木偏を付けた桃は、実際にたくさんの花をつける植物です。
たくさんの花をつけ、そこからたくさんの実がなるため子沢山を連想させるのです。

そこから桃は、多産でとても縁起が良い植物だと考えられるようになりました。
そのため、花言葉も女性への敬意を表すような言葉が選ばれたのです。

桃が持つ花言葉の中でも、「気立ての良さ」とか「チャーミング」は女性らしさをイメージできる言葉です。
しかし、花言葉の一つとなっている「天下無敵」は、女性よりも男性をイメージさせるような言葉だと考える人は少なくありません。

この「天下無敵」は、古事記に紹介されている桃太郎伝説に由来していると考えらえています。
桃太郎の物語では、桃太郎が鬼に桃を投げつけて退散させるシーンがあります。
ここから、子沢山をイメージさせる桃から生まれてきた桃太郎は強い生命力の象徴となり、「天下無敵」という花言葉がつけられたのでしょう。

ちなみに、桃の花言葉は英語にもなっています。
「私はあなたのとりこ」は英語ではI am your captive.と表現できます。

花言葉が行事名になった?3月3日は何の日?

桃という名前がついている年間の行事を見ると、3月3日は桃の節句が思い浮かびます。
しかしこの日は、ひな祭りという行事名があります。
「桃の節句」か「ひな祭り」か、どちらが正式に正しい行事名なのか悩んでしまうかもしれません。

実はひな祭りと桃の節句は、どちらも同じ行事です。
呼び方は異なりますが、行事は同じですし、呼び方が異なるから行事の内容が変わるということもありません。
平安時代では、3月3日はもともと上巳の節句と呼ばれていました。
しかし上巳の節句はちょうど桃の花が咲き始める3月上旬に行われますし、桃は女性の象徴であり生命力の象徴ともされているため、次第にこの節句が「桃の節句」と呼ばれるようになったのです。

ちなみに、節句というのは日本に古くから存在する文化行事の一つで、季節の変わり目に子孫繁栄や無病息災、豊作などを願って行います。
お供え物をしたり、邪気を祓う行事が行われたりします。
桃の節句はその一つで、その他にも1月に行われる七草の節句を始め、5月5日に行う端午の節句などがあります。
起源を知ると、よりその行事を楽しむことができるようになるでしょう。