実践ギフトマナー講座

6月の誕生花「ユリ」の花言葉

誕生花「ユリ」の花言葉、花言葉の意味

ユリの花は、大きく開いたラッパ型の花弁と、特徴的なおしべを持つ華やかな人気のある花です。
ユリは日本だけでなく世界的に広く栽培されており、お祝いごとや葬儀など花が必要になる場面で必ずと行ってよいほど使用されています。

一輪だけで生けても、ブーケにしても美しい存在感のある花なので、プレゼントとして花をギフトにする時にはユリの花はとてもおすすめできます。

そんなユリの花ですが、6月の誕生花とされており、特に女性に贈るのに適した花であるというふうに言われています。
6月といえばジューンブライドとして結婚式シーズンでもありますが、純白のドレスと白いユリの花はまさにぴったりの組み合わせです。

ユリの花言葉はそんな季節にぴったりの「純潔」や「無垢」といったものです。
これはギリシア神話に登場する主神ゼウスの妻であるヘラを象徴する花として扱われており、ヘラが母性と貞操を象徴していたことから来ています。

自生しているユリの花期は6~7月なので、花壇や店先にもたくさんのユリの花が並びます。
ことわざにも「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花」という言葉があるように、清楚で美しい女性がユリの花に例えられています。

日本においてユリの育成が始まったのは江戸時代からとされており、明治時代に入ってからは美しい日本製のユリの球根が海外に輸出されていたという歴史もあるほどです。

ユリを贈ってはいけない場面もあるので注意

幅広いシーンにもぴったりのユリの花ですが、贈る場面によっては相手に失礼になってしまうこともあるので注意が必要です。
まず注意をしてもらいたいのが、白いユリの花はキリスト教では葬儀の花として使用をされているということです。

日本の葬儀で一般的に使用されているのは菊や蘭の花ですが、キリスト教式の葬儀ではそれが白いユリになると思えばよいでしょう。
ですので白いユリだけのブーケを御祝の席やお見舞いに持って行くというのは、葬儀の席を連想させてしまってよくありません。

また、年配の方への贈り物の時にも、ユリは首がポトリと落ちる様子から演技の悪いものと扱われることがあります。
咲く時に首が下向きになるということからも、高齢者の御祝の席にはあまり適さない花とされていたりします。

ユリの花は強い香りがあり、大きなやくに花粉がたくさんついていることも特長になっています。
ですので狭い室内に飾る場合やテーブルの上に生けるときには、強すぎる香りのために料理の味がわかりにくくなったり、花粉のためにアレルギーが出てしまう人がいるおそれもあります。

同じユリでも他の花との組み合わせや色の使い方によって異なる意味を与えられるので、フラワーショップの店員さんに相談してみてください。