誕生花「シクラメン」の花言葉、花言葉の意味
シクラメンの花は、独特な花弁の重なり方をする素朴な印象をしています。
バラやガーベラのような華やかさとは異なり、どこか大人しく控えめな印象があることから年配の人への贈り物としても好まれています。
日本人的な美徳である奥ゆかしさを感じさせてくれるものであることから詩的な印象を持つ人も多く、文学作品や美術作品にもしばしば登場するモチーフです。
シクラメンの花期は冬の時期で、11月の誕生花としても知られています。
植物としてはサクラソウ科シクラメン属となっており、和名では「篝火花(カガリビバナ)」というこれまた詩的な名称となっています。
地域によっては「豚の饅頭」と言われることもありますが、これも独特の付き方をしている花弁がそのように見えるからでしょう。
なおもともとのシクラメンの原産地は地中海沿岸なのですが、日本においては品種改良をされており、寒い時期でも咲くことができるようになっています。
シクラメンを贈る場合は、ブーケとしてよりも鉢植えのまま贈るような場合がよくあります。
花壇に植えられていることも多く、冬の時期に健気に咲いているシクラメンを見るのが好きという人も多いのではないでしょうか。
シクラメンの花言葉は「遠慮」や「気後れ」となっています。
これは後ろ向きな言葉のように思いますが、さりげなくその場にいて可愛らしく咲くという印象が強いことから、あまり悪い花というふうに捉えられることはないようです。
色によって異なるシクラメンの花言葉
シクラメンの花にはいくつかのバリエーションがあります。
代表的なのがピンク色ですが、単色だけでなく複数の色があったり紋が入っていたりというものもあります。
特に近年では色や模様の品種改良が進んでいることから、珍しい色合いのものもフラワーギフトとして探すことが可能です。
ピンクのシクラメンの花言葉は「憧れ」であり、このことから先輩や年配の方への贈り物として好まれる傾向にあります。
シクラメンの花は下向きに花弁を広げるので、そうした奥ゆかしいイメージとなっているのではないでしょうか。
また、贈り物として人気のある花としてもう一つ白いシクラメンがあります。
こちらは花言葉が「清純」で、そのことから相手に誠意を示したい場面の贈り物としてよく使われます。
お歳暮や記念日の御祝など相手のことを本当に気遣っているということを示す場面がふさわしく、男性に贈る花としても人気です。
ちなみに白いシクラメンは原種にはなく、品種改良によって開発されたものとなっています。
より鮮やかな色のものがよい場合は赤いシクラメンもあります。
赤色の花言葉は「嫉妬」と、白やピンクとまったく異なるものです。