以前のマナーは「開けずに持って帰る」
誕生日や旅行のお土産など、他人から贈り物をいただく機会は少なくありません。
もしも贈り物を受け取った時には、どのタイミングで開けるのがマナー的に正解なのでしょうか?
開けずに持って帰るのが良いのか、それともその場で開けるのが良いのか迷ってしまう人は少なくないでしょう。
以前では、頂いたプレゼントは開けずに持ち帰るのがマナー的に良いとされてきました。
贈ってくれた人の目の前で開けることはとてもはしたないことで、マナー違反だと考えられていたのです。
しかし近年では、むしろその場で開けて喜び、笑顔でお礼を伝えることがマナー的に正しいと考えられる傾向にあります。
マナーは時代の流れとともに少しずつ変化することがありますが、プレゼントを開けるタイミングに関しても時代の流れとともに変わってきたマナーの一つと言えそうです。
すぐに開けるという文化はどこから?
近年では、プレゼントを贈る側はその人の喜ぶ顔が見たいという気持ちで贈り物を選ぶことが多いです。
また受け取る側も、プレゼントを開けて喜び、その場で贈ってくれた人へお礼を伝えるのがマナーとして良いと考えられる傾向にあります。
これは、欧米の文化が日本社会へ浸透してきたことによる変化だと考えられます。
しかし日本従来のマナーでは持ち帰るのが正解なので、必ずしもその場で開けることが良しと考えられているわけではありません。
その点は、理解しておきましょう。
贈り物をする側、そして受け取る側の年代によってどちらが正解なのかは異なります。
年代が高い人は、従来のマナーに沿って開けずに持ち帰るのが良しと考える人が少なくありません。
そのため、贈り物をしても開けずにカバンにしまおうとする人が多いでしょう。
これはその人がマナー違反というわけではなく、従来のマナーに沿って行動していると考えられます。
もしもその場でプレゼントを開けてほしいのなら、贈った側から「今開けて!」とリクエストすると良いでしょう。
こうしたリクエストは、決してマナー違反にはならないので安心してください。
また、プレゼントの内容によっては後で一人でこっそり開けてほしいものもあるります。
その場合には、「後で家でこっそり開けて」とつたえれば受け取った側はその通りにしてくれます。
贈り物をその場で開ける文化が浸透ししている昨今ですが、中には暗黙の了解で「その場では開けない」ことがマナーとされている贈り物もあります。
それは、お中元やお歳暮のように熨斗が欠けられているものです。
これらは基本的に自宅に持ち帰りあとから開けるのがマナーなので、贈る側も受け取る側もそのように行動するのがおすすめです。