イタリアの贈り物文化について
イタリアの贈り物文化では、芸術的な工芸品などが喜ばれます。
日本のように義理で何かを贈るという文化はなく、相手が喜んでもらえるアイテムを贈るタイミングに合わせて渡すという方法が一般的です。
また、ロマンチックな贈り物は高い人気があります。
例えばレストランで食事をする際にも、お皿にバラの花びらでハートの形を作ったりという演出をリクエストすることも可能です。
イタリア人へ贈るとタブーなアイテム
イタリア人に対して贈るとNGとなるアイテムは、いくつかあります。
相手との関係性によっては問題ないものの、相手によっては失礼だと受け取られてしまうので、できる限り避けたほうが無難です。
例えば刃物で、これはキッチンナイフを含めてすべてのナイフが含まれます。
縁を切るとか痛みを連想させるため、基本的にはNGです。
ただし日本製のナイフは切れ味が良いため、イタリアで高い人気があります。
そのため、リクエストされることがあるかもしれません。
その場合、贈り物ではなく物品の売買なら縁起が悪いことにはならないため、1ユーロを準備しておいてもらい、ナイフの贈り物と交換すればOKです。
財布の贈り物は、日本では金運アップとして喜ばれますがイタリアではNGです。
これは、空っぽの財布を渡された人は貧乏になると信じられているからです。
そのため、もしもお財布をプレゼントするなら、あらかじめ中にいくらかのお金を入れた状態で渡すようにしましょう。
ハンカチやティッシュは涙をふくために使うことから、悲しみを連想させます。
そのため、贈り物としてタブーとなっています。
そのほかにも、せっけんや香水など身だしなみに関係するアイテムはプレゼントとしてはNGとなっているので、うっかり贈らないように注意したほうが良いでしょう。
特に鏡は、プレゼントすると相手を激怒させてしまうリスクがあります。
鏡は「不細工だから鏡を見てチェックしたほうが良い」というニュアンスがあるので、女性に贈ると大変なトラブルになってしまいます。
イタリア人が喜ぶおすすめのプレゼント
イタリア人に対してプレゼントする際には、日本の工芸品がとても喜ばれます。
イタリアは美的感覚が高い人が多い傾向があり、特に北部に行くと芸術に関心を持つ人の割合が高くなります。
美術に関心がある人にとっては日本のお箸や扇子などは興味を示してくれることが多いですし、何よりも珍しい工芸品として喜んでもらえるでしょう。
またイタリア人は、見た目のデザインが良くても使い勝手がよくないアイテムは好みません。
そのためプレゼントとして贈るアイテムを選ぶ際にも、実際に使ってみて実用性や有益性が高いアイテムを選ぶことをおすすめします。
例えば、ガラスに桜が描かれているタンブラーやコップなどは、イタリア人への贈り物として高い人気があります。