カンパニュラの花言葉
小さなラベンダー色や水色の花をつけるカンパニュラは、一つ一つの花が風鈴のように見えることから風鈴草とも呼ばれています。
この花の花言葉は「誠実な愛」「感謝」、「思いを告げる」や「節操」です。
これらの花言葉はギリシャ神話に由来しており、背景には悲しい物語が存在しています。
ギリシャ神話に登場するカンパニュールという精霊は、オリンポスの果樹園でリンゴを守ることを仕事としていました。
ある日、兵士がリンゴを盗もうとするのをカンパニュールが止めようとしたところ、殺されてしまいます。
花の女神であるフローラは、カンパニュールの死を憐れんで花の形を鈴の形にしたのだとか。
こうしたストーリーや花言葉を知ると、なぜカンパニュラが恩人や恋人への感謝の気持ちを示す際によく用いられる花なのかという意味が理解できるのではないでしょうか。
カンパニュラの特徴
カンパニュラは、風鈴をふっくらさせたような美しい花の形が特徴です。
もともとは南ヨーロッパに原生していた植物で、日本へは明治初期に持ち込まれました。
歴史が古い花ですから、日本人にとってもなじみ深い花といえるのではないでしょうか。
ラテン語で「小さな鈴」という意味を持つカンパニュラは、越冬して春に開花する多年草です。
近年では品種改良が進み、1年草や2年草の品種も多く登場していますが、多年草の品種を選べば直植えで増やすことができるでしょう。
カンパニュラは、乾燥した土壌を好むという特徴があり、高温多湿な環境は苦手なので、気温が高くなる地域では夏の直射日光に気を付けなければいけません。
明るいながらも半日陰になる場所を選ぶと、育てやすいです。
カンパニュラの取り扱い方
カンパニュラは、品種ごとに取り扱い方や用途が異なります。
例えばカンパニュラと言って代表的な品種は、カンパニュラ・メディウムという品種で、茎は太目で成長すると草丈1.5メートルほどまで成長します。
ガーデニングで人気の品種で、花が上向きにつくように改良されていたり、花の色がラベンダーや水色以外にも白やピンクなどが流通しています。
カンパニュラの中には、ホタルブクロのように食用に適したもの摸あります。
ホタルブクロは東アジア原産の品種で、現在でも朝鮮半島やシベリアに自生しています。
野性味の強い品種で、花は白や赤紫色の長めの釣り鐘型をしているのが特徴で、草と花の部分はおひたしやてんぷらとしていただけます。
カンパニュラの花を楽しみたい人は、グロメラーダという品種がおすすめです。
品種改良によって草丈が30~60cm程度までに抑えられており、鉢植えにも適しています。
華やかなピンク色の花を咲かせるなど、花の色もバラエティ豊かです。