イチゴの花言葉は?
イチゴというと、赤くて甘酸っぱいフルーツをイメージする人は多いでしょう。
確かに、食べても美味しいイチゴは夏に収穫時期を迎えます。
収穫の前となる5月ごろには、白やピンク、赤の花を咲かせます。
そんなイチゴが持つ花言葉には、「幸せな家庭」や「尊重と愛情」、また「先見の明」とか「あなたは私を喜ばせてくれる」などがあります。
植物の種類によっては、花の色によって異なる花ことばを持つものがたくさんあります。
しかしイチゴの場合には、花の色に関わらず花ことばはどの色でも共通しています。
イチゴの花ことばには、それぞれ由来があります。
「幸せな家庭」の花言葉は、イチゴの親株からたくさんのツルが伸びている様子が子沢山を連想させるところからネーミングされたと考えられています。
「先見の明」もまた、イチゴの花言葉です。
これは古代ヨーロッパにおいて、イチゴの葉と根を水につけ、そこから出るエキスが目の視力を回復させる薬効があると考えられていたことに由来しています。
花言葉「尊重と愛情」にも、由来があります。
これは、キリスト教において聖母マリアと聖ヨハネにイチゴがささげられたことに由来しています。
現在でもイチゴは聖母マリアと聖ヨハネのシンボル的な存在となっており、ここからイチゴの花言葉となりました。
ちなみに西洋におけるイチゴの花言葉は、「尊重と愛情」と表すEsteem and Love、「完全なる善」を意味するPerfect Goodnessとがあります。
Perfect Goodnessも、尊重と愛情と同じくキリスト教にちなんでつけられた花言葉です。
イチゴはキリスト教とかかわりの深い花
イチゴは、ヨーロッパの歴史と大きな関りがあります。
キリスト教が誕生する更に前の時代から、アングロサクソン民族はイチゴを北欧神話に登場する結婚の女神のフルーツだとして敬ってきました。
結婚の女神であるフリーガは神々の王であるオーディンの妻で、複数存在する女神の中でも最も美しいことで知られていました。
その背には鷹の翼を持ち、空を飛ぶこともできましたし、地上を走る際には猫が引く二輪車に乗っていたと言われています。
そのフリーガの子供が亡くなった時に、亡骸をイチゴで覆い天国へ運んで行ったという言い伝えが残されています。
その言い伝えにちなみ、金曜日という曜日を表す英語のFridayは、実はフリーガの日という意味を持つと考えられているのです。
イチゴは、誕生花にもなっています。
この花を誕生花とする日は年に2回あり、3月31日と4月13日の2日です。
どちらもイチゴの開花時期と重なりますが、日本におけるイチゴの最盛期は5月ごろなので誕生花としては少し早めの時期だと言えます。