日本と同じ日に母の日を祝う国
「母の日」といえば日本では5月の第2日曜日ですが、国によっては全く異なる日にちが母の日に当てられているところもあります。
それぞれに異なる母の日事情を、国別に見ていきましょう。
まず、母の日の発祥地であるアメリカでは5月の第2日曜日が母の日となっています。
母の日がアメリカで制定されたのは1914年のことで、その後オーストラリアやフィンランド、トルコ、日本でも母の日は5月の第2日曜日と決まっていきました。
アメリカの一女性が母親を追悼するためにカーネーションを送ったのが母の日の始まりとされており、アメリカと日本ではこの日にカーネーションをプレゼントすることが多いのですが、オーストラリアでは菊の花を贈る人が多いようです。
また、フィンランドではカーネーションの代わりにミニチュアローズを買ってプレゼントするのが習慣となっています。
近くに草原がある家では、「Vuokko(ヴォッコ)」という名前の野の花を摘んできて母親にプレゼントする素敵な習慣も残っています。
母の日が日本と同じ5月の第2日曜日であるもう一つの国、トルコでは白い花束を母親にプレゼントするのがしきたりになっています。
タイの母の日は8月12日
タイでは母の日は8月12日に定められています。
というのも、8月12日はタイ・シリキット王妃の誕生日だからです。
タイでは「何曜日に生まれたか」を非常に重視しており、タイ・シリキット王妃の誕生日は水色をテーマカラーとする金曜日のため、母の日には国民の多くが水色の洋服を着てお祝いをします。
タイではカーネーションではなくてジャスミンの花をプレゼントすることが多いようです。
フランスやエジプトの母の日
フランスでは、同じ5月でも第2週目ではなくて最後の日曜日が母の日となります。
ただし、キリスト教の精霊降臨の主日がこの日と重なってしまう年に限っては母の日は一週間送らせて6月の最初の日曜日に祝われることになっています。
プレゼントとしてはカーネーション贈る人が多いのですが、他の種類の花束、あるいは気の利いた贈り物をする人もたくさんいます。
エジプトの場合は母の日は3月21日です。
特に花束をプレゼントする習慣はありませんが、スカーフやコップのセット、お盆など贈り物にする家庭がほとんどです。
このため、3月に入ると母の日の贈り物にぴったりのアイテムが街角のショーウインドウに飾られ始めます。
母の日にちなんだイベントを催す学校も多く、ベリーダンスなどのアラブの伝統的な踊りを披露する発表会が催されます。
幼稚園や小学校では母の日にお菓子のプレゼントなどもあり、国民全体で母の日を祝うという色合いが強いのが特徴です。