実践ギフトマナー講座

子どもの成長を祝う~七五三祝い~

七五三のご祝儀の正しい書き方

七五三は子供の成長を祝う儀式として、日本では欠かせない行事となっています。
この七五三が始まったのは1681年(天和元年)で、徳川綱吉の長男の健康を祈ったことから次第に日本全国に広まったと言われています。
ですから、元々は関東のみで行われる風習の一つでした。

現在では七五三は10月中旬から11月15日にかけて祝われています。
家族はご祝儀を贈るのが一般的ですが、金額の目安は親戚なら10,000円、祖父母なら10,000〜100,000円が大まかな目安です。
水引には赤白・紅白の蝶結びを用いるのがしきたりです。

ご祝儀の表書きには、「祝七五三」と書くのが一般的です。
この他に3歳の男女なら「賀御髪置(おんかみおきをがす)」、5歳の男の子なら「賀御袴着(おんはかまぎをがす)」、そして7歳の女の子なら「賀御帯解(おんおびときをがす)」といった言葉も表書きによく使われます。

贈り物の添え状について

ご祝儀とは別に贈り物をする前には、必ず添え状をつけるようにしましょう。
プレゼント自体はあくまでもお祝いの添えものですから、心のこもった手紙でお祝いの気持ちを伝えるのが一番です。

手紙にはまずこれまで無事に成長してきたことをお祝いする言葉を述べ、次に生まれた時の思い出やプレゼントを選んだ理由を記します。
最後にこれからも何事もなく成長しすること、家族の繁栄と健康を祝っていることを書き記します。

七五三お祝いのおすすめプレゼント

今のように物が豊富ではなかった時代には、七五三というと母方の実家から袷(あわせ)の着物と紋付の羽織袴を贈るのが決まりとなっていました。
これにあわせて、親戚は扇子や草履をプレゼントすることが多かったものです。

こういった決まりは現在は廃れてしまっていますが、衣類を贈る習慣はまだ健在です。

男の子に七五三祝いのプレゼント送る場合、格式を重んじるのでしたら袴(はかま)がおすすめです。
色は黒や青の他に茶色、グレー、紫、黄色などが人気です。
特にフォーマルな印象を与えたいのであれば白の袴も人気があります。
余裕があれば雪駄やお扇子などもセットにしてプレゼントすると良いでしょう。

和服を着る習慣の少ない家庭であれば、スーツをプレゼントするのもいいアイディアです。
スーツは入学式や卒園式、あるいは結婚式などにも重宝するので喜ばれます。

一方、女の子に関しては晴れ着を贈るのもいいのですが、成長の早い時期なので短期間しか着れないというデメリットがあります。
長い間身につけてほしいのであれば、少し派手めの髪飾りなどもおすすめです。
晴れ着に似合うかんざしの他にヘアピンタイプやカチューシャタイプなどもありますので、好みに合わせて選びましょう。