定年退職祝いにふさわしいプレゼント
定年までひとつの職場で勤め上げると、退職時には会社や家族で定年退職祝いを催すことが多いものです。
会社の場合であれば部下単位で送別会を行う職場が多いようです。
送別会では、「長年ありがとうございました・お疲れさまでした」という気持ちを言葉とプレゼントで伝えます。
送別会は一生に一度の記念すべきイベントですから、長年の勤務を敬い、老後もいい思い出となるような贈り物を選べば喜ばれます。
例えば、在職中の写真をアルバムにしたものなどは格好のプレゼントです。
その他に一般的なプレゼントとしては花束、お酒、旅行用かばんなどがあります。
また退職後に趣味を楽しんで欲しいという思いを込めて、盆栽や工具セット、ガーデニング用品、デジタル一眼カメラなどを贈るのもいいアイディアです。
プレゼントの金額の目安としては、部署全体で送るのであれば10,000〜30,000円が目安です。
家族が定年退職祝いのプレゼントを贈るのであれば、30,000円程度が妥当でしょう。
家族から何かプレゼントする場合にはホームシアタースピーカーもおすすめです。
居間にホームシアタースピーカーを備えつければ、家族ぐるみで映画鑑賞を楽しむこともできます。
ホームシアタースピーカーは安いもので15,000円程度、高いものとなると85,000円ぐらいしますので、予算に合わせて選ぶことができます。
定年退職祝いにおすすめできないプレゼント
定年退職祝いでは、贈ってはいけないプレゼントというものがいくつかあります。
まず、「九(苦)」「四(死)」につながるクシや下着はタブーです。
お茶も香典返しでよく使われるので、定年退職祝いでは贈らない方が賢明です。
通勤や就職を思わせるカバンや腕時計、万年筆なども定年退職祝いには向いていません。
ただし腕時計はだめでも、置き時計はプレゼントしても構わないアイテムのひとつです。
さらに「踏み付ける」意味合いの強い靴下やスリッパ、マットなども定年退職祝いには相応しくないとされています。
ハンカチに関しても漢字では「手巾」と書きますが、これが「手切れ」につながるのでできるだけ選ばない人が多いようです。
祝儀の正しい書き方
定年退職祝いでは、のしの表書きは「御礼」または「謹呈」とします。
水引は紅白の蝶結びです。
なお、プレゼントには必ず添え状を付けるようにしましょう。
添え状には、まず最初に長年勤務したことに対しての感謝の気持ちを述べるようにします。
次にねぎらいの言葉、そして会社での具体的な思い出を綴ると真心のこもった添え状になります。
最後は今後へのエールと体調への心遣いで添え状を終えます。
儀礼的な飲み会とプレゼントだけで済ませ、メッセージを添えないのはよくありません。