実践ギフトマナー講座

贈り物に隠された意味とは?

いつも身に着ける装飾品は異性への気持ちを伝えるプレゼントとなる

相手に喜んでもらいたいと思って贈るプレゼントは、単に品物の良さや相手の好みにマッチしていることだけがチョイスの基準となるわけではありません。
日本の習慣において、贈り物の中には、その品物を贈ることによって隠されたメッセージを伝えるというものもあって、モノと同時に自分の思いを伝える機会になるのです。

この代表的なものがいつも身につけてもらうことになる装飾品です。
装飾品をプレゼントするということは、特に異性に対して自分の愛情や好意を伝えることになります。

たとえば、指輪は「あなたが大切な存在」という意味合いや、「あなたを独占したい」というメッセージが込められています。
ピアスやネックレスなどのアクセサリーも、「そばにいたい」という温かい感情や、「いつも一緒にいたい」という心を伝えるものです。
同様に、腕時計も「あなたを共に時間を過ごしたい」という気持ちを表現したものとなります。

家庭向けのプレゼントに込められた意味とは?

こうした恋人同士で贈り合うようなプレゼントの他に、家族向けの贈り物に込められた意味もあります。
実際に家庭の中で使える実用的なアイテムでもありますので、プレゼントにとても向いているというメリットもあって贈りやすいです。

たとえば、皿などの食器は子孫繁栄を願って贈るという意味合いを持つことがあります。
そのため、子どもを欲しいと思っているカップルに結婚のお祝いとして贈ることもできます。

包丁も家庭向けのプレゼントとして好まれるアイテムです。
実用的で単純に使いやすいということでも喜ばれますが、「未来を切り開く」というメッセージを持っていますのでめでたいシーンでのプレゼントにも使えます。

もともと、刃物は神聖なものとして大事にされてきて、日本では昔から大事な儀式で使われたり、おめでたい席における贈り物として渡されていました。

悪い意味を持つものもあるので注意

このように、自分の温かい気持ちを表現したり、おめでたい雰囲気を伝えたりするのに贈り物のメッセージを込めることができますが、逆に悪い意味を持つものもあります。

たとえば、エプロンは「もっと働くように」というちょっと強めのメッセージだと考える人もいます。
女性に贈ることが多いアイテムですが、もしあまり相手のことを深く知らないようなら、誤解を招くリスクを考えて控えた方が良いかもしれません。

他にも、靴や靴下、室内用の履きものなどは、「相手を見下す」という意味合いを持つことがあります。
もちろん、贈る側に深い意味がなくプレゼントすることもある品ですが、不快に思う人もいるかもしれないということを覚えておきましょう。