実践ギフトマナー講座

フランス人へのプレゼント

フランス人にプレゼントする時に避けたいもの

国を問わず、プレゼントをして相手に良い印象を持ってもらうというのは大事な行為です。
しかし、それぞれの文化でプレゼントに関する習慣やマナーというものがありますので、それを知らずに物を贈ってしまうと失礼に当たることもあります。

たとえば、フランス人に衛生用品を贈ると、相手に不快な思いをさせてしまうことがありますので、避けた方が良いでしょう。

たとえば、せっけんやシャンプー、掃除アイテムなどです。
日本では、匂いや形のきれいなせっけんなどは、プレゼントの定番となっていますし、ちょっとした雑貨ということで衛生アイテムをプレゼントすることもあります。

しかし、フランス人にこうしたものを贈ると、家や体を汚くしているからこれを使ってきれいにしなさいよ、というメッセージを送ってしまうことがあります。
もちろん、すべての人がそのように思うわけではありませんが、勘違いをさせてしまうこともありますので、特にあまり個人的に深く知っているひとでなければ避けるのが無難です。

和物が喜ばれる

逆に、日本の和の雰囲気が強調された小物などは、フランス人にも喜ばれます。
たとえば、日本製のお茶碗や湯飲み、お箸などの食器類は、ヨーロッパの陶磁器とは違う雰囲気が合ってセンスが良いものが多いので人気です。
また、扇子や日本手ぬぐいなども、和柄のものを選べば喜んでくれます。

さらに、フランス人が日本に旅行に来ると、自らお土産として買っていくほど人気が高いのが着物です。
といっても、本格的な着物はかさばりますし、着方も難しいので浴衣がプレゼントとしては適しているでしょう。
その際には、着方を記したカードなどを同封するともっと喜ばれます。

プレゼントを贈る時の注意点

日本では、旅行や出張に行く度に手土産を持って帰るなど、贈り物を頻繁にし合う習慣があります。
しかし、フランスでは日本ほど頻繁にプレゼントをすることはあまりなく、誕生日やクリスマスなどの特別の日に贈るという感覚が強めです。

そのため、いきなり理由も説明せずにプレゼントをすると、相手はなんだろう?といぶかることもあります。
プレゼントをする時には、必ずどうしてプレゼントをしたいと思ったのか、どんな意味合いがあるのかを口頭で伝えたり、簡単なメッセージカードを添えたりすると良いでしょう。

また、仕事で付き合いのある人に何かのプレゼントをする時には、名刺や商品のパンフレットなどを入れることはやめましょう。
仕事と私的なものであるプレゼントをあげることを混同するのは嫌がられますので、贈り物は純粋に相手に喜んでもらいたいという気持ちだけが伝わるようにするのがベストです。