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1月の誕生花「スイセン」の花言葉

誕生花「スイセン」の花言葉、花言葉の意味

生まれた月日にちなんだ花として決められているのが「誕生花」です。
誕生花は12ヶ月ごとに定められているだけでなく、1日~31日までの細かい日数ごとにも定められています。
ただし宝石の「誕生石」と比べて世界各地によってその種類がまちまちになっており、それぞれの地域に伝わる伝承が日にちに大きく関わってきているのです。

基本的にはギリシア・ローマ時代の人が自然と神との関わりを重視することにより、「時」と「花」という2つを結びつけたことが起源となっています。

そんな誕生花で、1月を代表するものがスイセンです。
スイセンは正確には1月13日および14日の誕生花なのですが、1月の間全てを代表する花としてもよく扱われています。

まずスイセンの花言葉ですが、「自己愛」や「神秘」といったものです。
自生するスイセンの花期は2月~4月となっており、春先を代表する花としてよく花壇などに植えられているところを見かけます。

白い花弁と中央の黄色い色合いが特長的で、日本国内で主に植えられているのはニホンズイセンやラッパズイセンといった種類です。
原産国はスペインやポルトガルなどの西ヨーロッパ地域でしたが、園芸用に中国を通じて日本に渡ったとされています。

「ナルシサス」が語源の愛にちなんだ花

スイセンの花言葉で特徴的なのが「自己愛」ですが、これは「ナルシズム」という言葉の語源となっているギリシア神話の「ナルキッソス」が由来となっています。
神話では、水鏡に映った自分の姿に恋をしてしまったナルキッソスが、その姿に見惚れてしまうあまり花に変わってしまったとされており、その花がスイセンという伝説です。

そのためスイセンが意味する言葉には「愛」に関するものが多く、黄色いスイセンの場合「もう一度愛して欲しい」や「私のもとに帰ってきて」といった悲恋を含む意味があります。

ただ、スイセンは漢字で「水仙」と書くように、中国の古典にもその由来が記されています。
中国の伝承においては、仙人は天に住む天仙、地上に住む地仙、水に住む水仙といったようにしており、水辺に咲く水仙の花は仙人の化身であるとしています。

「自己愛」や「うぬぼれ」「エゴイズム」といった言葉だけでとらえると、スイセンはあまりよい花ではないかのような印象がありますが、それは裏返せば自分に強い自信があるということになります。

同時にスイセンには「尊敬」や「神秘」「気高さ」といった意味もありますので、これから目標を掲げて何かをしたいと思っている人などに対しての贈り物として適している花と言えるでしょう。
尊敬している人や、強い心を持っていると感じている人に向けての花としても最適です。